20190720-3


『無法弁護士』でハードな演技を見せているイ・ジュンギ。アクションと精悍な表情がすばらしい。そのエネルギッシュな俳優活動には、ただ脱帽するしかない。彼はなぜ、そこまでできるのか。

 

全盛期は続く
韓国のケーブルチャンネル・tvNで放送された『無法弁護士』。イ・ジュンギが演じるのは暴力団出身の弁護士だ。
顧客の勝利のためなら拳を使ってでも全力を尽くす弁護士であり、さらには、亡き母への復讐に執念を燃やす男だ。
 演じるイ・ジュンギは30代後半を迎えている。体力が落ちても不思議はないのだが、劇中で見せる彼のアクションはキレが抜群で、表情もすこぶるシャープだ。
「ファンに最高の自分を見せたい!」
常にイ・ジュンギはそう心掛けているが、『無法弁護士』での彼は俳優としての全盛期を感じさせる。
もしかしたら、全盛期はずっと続くのではないか。
『無法弁護士』を見ていると、そんなふうにも思える。
なぜ彼はいつまでも全力疾走ができるのか。

裏表がないスター
 イ・ジュンギはホームページを通して自分の意見を素直に表すタイプのスターだ。
 彼がこのようなスタイルを取るのは、ファンとの距離を縮めるためである。
「僕を身近に感じてほしい」
それが、いつもイ・ジュンギがファンに向けて発しているメッセージだ。
彼は本当に裏表がないスターなのだ。
しかし、影響力が大きいだけに、ときに思わぬ波紋を呼ぶこともある。
たとえば、2008年に李明博(イ・ミョンバク)政権が発足したときに、失政続きの政権を批判する意見を述べたことがあった。
それは、本当に的を得た意見だった。しかし、それによってイ・ジュンギは政府に批判的な人間と受け取られてしまった。
もちろん、人気商売であることを考えれば、あまり政治的な発言をしないほうが波風が立たなくていいかもしれない。

しかし、イ・ジュンギはそう考えない。当時は李明博政権に失望した人たちが大々的に街頭でデモを行なっていた。それは「ろうそく」を掲げる静かなデモであったが、若い人たちが積極的に自らの意見をアピールする中で、イ・ジュンギも黙っていられなかったのだ。

準備は万全
イ・ジュンギは打算的に動かない。あくまでもファンのために動く。
その姿勢は一貫している。
そんなイ・ジュンギを見ていると、「俳優は演技さえうまければいいというものではない」と思える。
何よりも、人間性をファンに認めてもらわなければならない。 
特に、イ・ジュンギのように魅力的な俳優を身近に感じることができれば、ファンにとってこれ以上の喜びはないだろう。
イ・ジュンギは、長く演技ができる俳優になりたいと常々言っている。
その言葉を実践するかのように、彼は毎年1作ずつ連続ドラマに主演し、今回は『無法弁護士』で全力を尽くしている。

エネルギーの要ることだが、イ・ジュンギはそのための準備を怠らない。からだを鍛え、ストイックに生きて、精悍な姿でまた画面に登場してくれる。


構成=「韓流テスギ」編集部

コラム提供:韓流テスギ
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