20190720-2


2010年5月、イ・ジュンギの人気は飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、彼はファンに挨拶をして兵役に入った。28歳での現役入隊だった。そして、2012年2月16日、兵役を終えたイ・ジュンギは、颯爽とファンの前に姿を見せた。


復帰後の作品

イ・ジュンギの除隊記念ファンミーティングは、発売後わずか1分で完売した。それだけ多くのファンが彼の帰りを待っていたのだ。
 除隊後ひと段落がついたイ・ジュンギは、『アラン使道伝』への出演を決心した。
ヒロインを演じたシン・ミナとのかけ合いは素晴らしく、ブランクをまったく感じさせなかった。
イ・ジュンギは放送終了後にこう述べた。
 「すがすがしい満足感とともに、くやしいところもあります。撮影の序盤は精神的負担が大きく、みなさんがイ・ジュンギという俳優をどれくらい信頼してくださるのか、とても心配でした」
 「放送が終わり、多くの称賛を受けたことには満足ですが、期待値があまりにも大きかったので、物足りなさも少しあります」
イ・ジュンギはいつも正直に話す。
ここで言った“物足りなさ”とはいったい何だろうか。
 「ファンタジーロマンスに対する期待感がありました。何よりもイ・ジュンギが新たなロマンスをお見せする機会だったのに、事件重視になってしまったのです」

感謝の気持ち

イ・ジュンギは、復帰作でも冷静に自己分析ができる。
そんな彼も、兵役の空白期間を経て2年ぶりに復帰したドラマでは、大きな恐怖を抱いていたという。
 「序盤に現場で不自然に振る舞っていたら、撮影は難航していたと思います。勘が鈍っていないだろうか、カメラが恐ろしくないだろうか……という思いがありました。それでも現場が楽しかったおかげで、“感じ”をつかむことができました。スタッフや同僚のサポートも大きいものでした」
 多くの人に支えられていることを実感したイ・ジュンギ。軍務に励んだ期間が自分を大きく変えたと語る。
「本当に大切な経験をしました。2年間、やりたいことができない時間を過ごし、多くのことを考えました。何よりも与えられた機会に、さらにありがたみを感じるようになりました」
このように語りながら、イ・ジュンギは周囲に対する感謝の気持ちを決して忘れなかった。


構成=「ヨブル」編集部

コラム提供:ヨブル
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