20180610-5



「精力的」という言葉は、イ・ジュンギのためにあるのではないか。そんな風に思えるほど、イ・ジュンギは、活動が持続的でパワフルだ。彼のエネルギーの源には一体何があるのだろうか。


毎年1本ずつの主演作

兵役が終わって芸能界に復帰した後、イ・ジュンギは休みなくドラマに出ている。
・2012年『アラン使道伝』
・2013年『Two Weeks』
・2014年『朝鮮ガンマン』
・2015年『夜を歩く士(ソンビ)』
・2016年『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』
・2017年『クリミナル・マインド』
・2018年『無法弁護士』

1年に必ず連続ドラマに出演しているイ・ジュンギ。言葉で言うのは簡単だが、これはなかなかできることではない。
まず自分に合った企画が必要だし、連続ドラマに取り組もうという意欲が要るし、それをやり抜く体力が欠かせない。しかも、一番大事なのは、継続してオファーがなければならない、ということだ。
それらをすべてクリアして、疾走しているのがイ・ジュンギだと言える。

芸能活動に対する執着
2017年、イ・ジュンギはブラックリスト問題に巻き込まれた。
これは、文在寅(ムン・ジェイン)政権になってから発覚したものだ。
李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵(パク・クネ)政権という保守政権の時期に、政府に批判的な芸能人をブラックリストに載せて活動を邪魔するような工作が行なわれていたという。


そのブラックリストにはイ・ジュンギの名前もあった。
かつて、イ・ジュンギは連続ドラマの主演が決まっていたのに、兵役の延期が許可されないで急に入隊しなければならなかった。
このときに、保守政権側の妨害工作があったのではないかと疑われているが、真相は明らかにならなかった。
そうやって入隊したイ・ジュンギ。兵役の2年間に、いかに自分が俳優として活動できることが幸せなのかを実感したのではないか。
つまり、兵役期間中にやりたくてもできなかった芸能活動に対する執着心……それが、除隊後の活発な活動につながっているに違いない。

自分を信じて突っ走る
ここ数年の芸能界を見ていても、イ・ジュンギほど持続して主演作を撮り続けている俳優はまれである。それは、ファンにとってどれほどの喜びだろうか。
たとえば、あれほどファンが多かったペ・ヨンジュンにしても、2007年を最後に主演作が1つもない。彼だけでなく、俳優は大物になればなるほど主演するドラマが減る傾向がある。それは、作品の成否に対する恐れが強くなるからなのだろう。
しかし、イ・ジュンギは決して恐れない。
まるで「1年に1回はかならず連続ドラマに出る」と心に決めているかのように、きっちりと毎年の主演を続けている。

そして、今回はケーブルチャンネル・tvNの『無法弁護士』に主演した。

このドラマでもイ・ジュンギは意欲的だ。
 顧客のためなら拳を使ってでも勝ち抜くという異色の弁護士に扮して、俳優としての自分を出し切っている。
「自分なりのアクションをお見せしたいんです。自信もあります」
ここまで言い切っている。
 彼は、自らに限界を作らず、自分を信じて突っ走っている。
持続するパワー……今後もイ・ジュンギには、連続ドラマに出演し続けてほしい。


文=「ロコレ」編集部

コラム提供:ロコレ
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