20160928-10



「月の恋人」イ・ジュンギがアイユ(本名イ・ジウン)のための「人間の傘」になって一人の男の胸がジーンとする純愛を伝えた。

去る27日放送されたSBS月火ドラマ「月の恋人 - 歩歩驚心:麗」(脚本ジョユンヨウン、演出キム・ギュテ/以下月の恋人)11回では、ヘ・ス(アイユ)に向けた4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)の止められない歩みが視線を集めた。

ワン・ソは愛する女性ヘ・スのために毒杯を飲んで席を離れた後、血を吐いて倒れた。しかし、ヘ・スがもしかして冤罪を被るかと恐れ、自分自身を支えないよう要請した。ワン・ソの心配にもかかわらず、ヘ・スはワン・ソを暗殺しようとした濡れ衣を着せられ牢に閉じ込められた。

気がついワン・ソは、「その子(ヘ・ス)が一人でいる」と回復していない体を引きずり牢屋を訪れた。「お茶を運んだ私に疑いが向けられるかと思い召し上がったのですか?」と尋ねるヘ・スにワン・ソは「たわ言。私は女のために毒を飲むそんなつまらない男ではない」と毅然とした。そして、ワンソ・は「逃げださないで。とにかく人に迷惑をかけたから牢に入ったんだ」とヘ・スを取りまとめるに忙しかった。

ヘ・スは、自分のために命をかけたワン・ソとは異なるぬるい反応を示す8皇子ワン・ウク(カン・ハヌル)に失望を感じ始めた。それに対して、ワン・ソはヘ・スの濡れ衣を除去するために皇帝王建(チョ・ミンギ)に対抗したが、これといった成果を得られず焦っていた。

この日の放送は、席藁待罪するヘ・スに迷わず近付くワン・ソ「ストレート」であった。広々とした皇居に一人ひざまずいて拷問を受けた体で席藁待罪するヘ・スを、誰もが心配した。しかし、皇帝の命令に逆らって罰を受けるかと恐れ誰一人ヘ・スのために適切に乗り出す人がいなかった。浄人だと思っていたワン・ウクさえ、自分の母を捨てることができなくてヘ・スに背を向けた。
この時、雨まで降りだしてヘ・スの孤独はさらに大きくなった。

その瞬間、ヘ・スのそばに近づいてきた人は他でもないワン・ソだった。雨が降り注ぐ中でワン・ソはヘ・スのそばでマントを広げて傘のように雨を防いでくれた。最も孤独な時に自分をしっかり見てくれて守ってくれるワン・ソの命をかけた愛がヘ・スの心臓をおののかせた。
これは、単に雨を防いでくれるのではなく、ヘ・スに向けられたあらゆる危険から彼女を守る準備と意志を備えたワン・ソの固い愛を込めたシーンで涙さえ催すようにした。

そのシーンは、視聴者の心さえ動かした。素敵なセリフ一言もないが、ヘ・スを黙々と守るワン・ソの姿は、一人の男の胸がジーンとする純愛を伝えるには十分だった。「ソ傘」(ワンソ傘)という愛称までついて視聴者たちは、「イ・ジュンギ大当たり、あれかっこよかった」、「ヘ・スはワン・ソの道に行きなさい」、「ワン・ソのような男に会わなければならない」、「イ・ジュンギの演技いたずらではない」、「ソヘカップル私を泣かせる」など熱狂的な反応を送って賞賛を惜しまなかった。

一方、ヘ・スとワン・ウクの間が離れてワン・ソヘ・スのロマンスが本格的に繰り広げられることが予告された「月の恋人」は、来月3日夜10時12回が放送される。